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伝説級の剣士たち

ジェームス・ジェイコブズ

剣、それはさまざまなものの象徴で、おそらくダンジョンズ・アンド・ドラゴンズの中でも最も人気がある武器である。多くの特殊な流儀と構えの剣術があり、多くの特殊な上級クラスの主題となり、それぞれが異なる力と流儀を剣と剣術に持っていることは、驚くべきことではない。今月、我々はエピック・レベル用に2つの上級クラスをどちらも特殊な出典から用意した。イアイジュツ・マスター(『Oriental Adventures』の41ページより)とソード・ダンサー(『Faiths and Pantheons』の205ページより)はどちらも表面的には似つかないが、剣術の達人という彼らの本質は変わらない。

エピック・イアイジュツ・マスター

居合術は武器の抜き打ち(通常はカタナ)から流れるように一撃を加えるわざである。多くのサムライはこの殺人芸術を我が物にしようとするが、完全にこの技巧をものにできるのはほんの一握りである。イアイジュツ・マスターの間ではこの古の芸術を超越した戦士の物語が語られている。彼らは伝説的な居合術の達人――並ぶ者なき剣客――である。一閃で何度も斬りつけ、彼らの剣は目にもとまらぬ速さで狙いをあやまたず、そして彼らはまったく得物を抜いたように見えないと伝えられる。この伝説に謳われる達人は多くの人が知る大げさな物語として囁かれるが実際に遭遇する者は少ない。

エピック・イアイジュツ・マスターはそのクラスを11レベル以上成長させることができる。彼らは剣の業を高めるために特技を選び、さらに一瞬の斬撃で決闘を終わらせるための能力を得る。

居合術の決闘(Iaijutsu Duel)は、【筋力】ではなく【魅力】が最も重要であるため、エピック・イアイジュツ・マスターはこの能力値を伸ばすが、【筋力】と【敏捷力】も適切な選択である。

他のオプション:エピック・イアイジュツ・マスターの数人は彼らの業と主に魔法を使えるものもいる。そのようなキャラクターは呪文の発動と同時に剣で一撃を加えるために《Automatic Quicken Spell》や《Multispell》を取得する。

ヒット・ダイス:d10

レベルあたりの技能ポイント:4+【知力】修正値

刃の残響(超常):11レベルで、エピック・イアイジュツ・マスターは彼女が最初の攻撃で対象にダメージを与えた場合、フリー・アクションでクリーチャーをさらに攻撃できる能力を得る。この追加攻撃はキャラクターの最も高い基本攻撃ボーナスで直前に攻撃したクリーチャーを対象にしなければならず、攻撃は直前に斬った場所と同じところを、さらに深くえぐり込む。この攻撃が命中すれば、それは直前の攻撃と等しいダメージを与える。直前の攻撃がクリティカル・ヒットであれば、この追加攻撃は同様にクリティカル・ヒットであり直前の攻撃と等しいダメージを与える。エピック・イアイジュツ・マスターは刃の残響を1ラウンドに1回かつ1日1回使用可能である。14レベル以降3レベルごとに、彼女は刃の残響の使用回数が1回増える。

《居合術集中強化》[エピック]

君が〈Iaijutsu Focus〉を使用して得る追加ダメージの最大値を増やす。

前提条件:〈Iaijutsu Focus〉27ランク

利益:君が〈Iaijutsu Focus〉判定を行なって得られる追加ダメージに限界が無くなる。追加ダメージは無制限に算出され、判定の結果10以上5づつにつき+1d6点される。たとえば〈Iaijutsu Focus〉判定の結果が76だった場合+14d6点のダメージが追加される。

通常:この特技がない場合、君が〈Iaijutsu Focus〉判定で得られる追加ダメージは+9d6までである。

魂斬り(超常):12レベルで、エピック・イアイジュツ・マスターは彼女の剣を抜き、攻撃し、鞘に戻すという動作を目にもとまらぬ速さで行なえるようになる。攻撃は刃に血の染みをつけないように素早く、犠牲者は彼が斬られたことを理解できないかもしれない。エピック・イアイジュツ・マスターは全ラウンド・アクションで1回の攻撃を魂斬りとして行なえ、それを見た者は〈視認〉判定(イアイジュツ・マスターの〈Iaijutsu Focus〉との対抗判定)に成功することにより対象が攻撃で一瞬揺れたことを知覚できる。

エピック・イアイジュツ・マスターの魂斬りが対象に命中したら、それはIaijutsuによる攻撃とみなされ彼女は〈Iaijutsu Focus〉判定で追加ダメージを求めることができる。

イアイジュツ・マスターは魂斬りに刃の残響を使うことができるが、彼女が1日に使用できる魂斬りの回数をもう1回使わない限り、この2回目の攻撃は見える(それでも凄まじい速さである)。

15レベル以降3レベルごとに、エピック・イアイジュツ・マスターは1日あたりの魂斬りの使用回数が1回増加する。

ボーナス特技:エピック・イアイジュツ・マスターは11レベル以降3レベルごとにボーナス特技(エピック・イアイジュツ・マスターの特技リストから選ぶこと)を得る。

エピック・イアイジュツ・マスターの特技リスト:《Blinding Speed》、《Devastating Critical》、《Epic Reflexes》、《Epic Weapon Specialization》、《Improved Combat Reflexes》、《Improved Whirlwind Attack》、《Spectral Strike》、《Superior Initiative》、《圧倒的クリティカル》、《居合術集中強化》、《エピック級回避》、《エピック級技能熟練:Iaijutsu Focus》、《エピック級武器熟練》、《エピック級の武技》。

レベル 特別
11 刃の残響1回/日
12 魂斬り1回/日
13 ボーナス特技
14 刃の残響2回/日
15 魂斬り2回/日
16 ボーナス特技
17 刃の残響3回/日
18 魂斬り3回/日
19 ボーナス特技
20 刃の残響4回/日

エピック・ソード・ダンサー

エピック・ソード・ダンサーは狩人、芸人、治療師、そして交渉人だが、彼女はそれらにも増して戦士である。彼女の戦いは常に華麗にして優美、彼女は戦いを彼女の女神、イーリストレイーへの祈りと考えている。戦闘でエピック・ソード・ダンサーに遭遇すれば芸術的で不思議な戦法を目の当たりにする。

エピック・ソード・ダンサーは彼女たちの魔法の力でと肉体やその他を強化するすべに通じており、さらに彼らは戦闘を助けるもの(たとえば《エピック級武器熟練》)や彼らの呪文発動能力を強化する(たとえば《呪文容量強化》)特技を均等に取得する傾向がある。

【判断力】、【敏捷力】、そして【魅力】がエピック・ソード・ダンサーの成長させる能力としては最適である。これらは彼らの芸術的戦闘、洞察力、そして獰猛な力よりも素早さを重視する生き様に基づいている。

他のオプション:呪歌の能力を選んだエピック・ソード・ダンサーは《Music of the Gods》、《鼓舞の持続》、そしてさらに《Rapid Inspiration》を選んで彼らの戦い方が最大限発揮されるようにする。

ヒット・ダイス:d6

レベルあたりの技能ポイント:2+【知力】修正値

歌う剣(超常):11レベルで、ソード・ダンサーはイーリストレイーの神力ひとつを選んで剣に込めることができる。この剣はかつて彼女が調律(Attune)(『Faiths and Pantheons』206ページ参照)したものでなければならない。一旦調律した剣に力を込めれば、それは力を込めたソード・ダンサーのキャラクター・レベルをバードのレベルとして勇気鼓舞の呪歌を使用できるようになる。ソード・ダンサーはこの能力を使用するために〈芸能〉の技能ランクを必要としない。剣は1日1回この能力を使用できる。彼女が剣を装備している限り、歌う剣はフリー・アクションで起動できる。

さらに、ソード・ダンサーは魔法の武器の能力からひとつ選んで歌う剣に付与できる。15レベルごとに、ソード・ダンサーはもうひとつの能力をこの剣に付与できる。ソード・ダンサーが剣を持つ限り、その力は永続する。ソード・ダンサーの手から1分以上剣が離れると力は消えるが、ソード・ダンサーが取り戻せばそれはすぐに回復する。剣が破壊されるなどして永久に失われた場合か、ソード・ダンサーが新しい剣を調律した場合、新たに調律した剣はソード・ダンサーが古い剣に付与した能力が付与される。ひとたびソード・ダンサーが彼女の剣に付与する能力を決定すれば、それは変更できない。

エピック級呪文歌唱:12レベル以降4レベルごとに、ソード・ダンサーは2つの呪文をクレリックの呪文リストから選択する。以降、彼女は選択した呪文を善のクレリックがキュア・ウーンズを任意発動するかのように任意発動できるようになる。そのためには、ソード・ダンサーが準備していた同レベルかそれ以上のクレリック呪文を“失う”必要がある。失われる呪文は領域呪文であってはならない。こうして発動される呪文は通常の構成要素に加えて音声要素を持つ。

銀髪の鎧(超常):13レベルでソード・ダンサーの髪は髪力が吹き込まれてやわらかな銀の輝きを放ち【魅力】修正値1ごとに10フィート半径を照らしだす。ソード・ダンサーはフリー・アクションでこの輝きを起動したり抑止することができる。

彼女の髪が輝きかつ彼女が鎧も盾も装備していなければ、彼女は+2の清浄ボーナスをアーマー・クラスに得る。このボーナスは13レベル以降4レベルごとに+2される。

エピック級剣作成(超常):20レベルで、エピック・ソード・ダンサーは《Craft Epic Magic Arms and Armor》の特技を取得しているかのようにエピック級の魔法の剣を作成する能力を得る。この能力は彼女が調律した剣のみに作用するが、彼女が剣の調律を失うとしても付与された魔法の能力は持続する。彼女は能力の前提条件を満たすならば好きなエピック級の能力(強化ボーナスを含む)を剣に付与できる。

ボーナス特技:エピック・ソード・ダンサーは10レベル以降4レベルごとにボーナス特技(エピック・ソード・ダンサーの特技リストから選ぶこと)を得る。

エピック・ソード・ダンサーの特技リスト:《Bonus Domain》、《Deafening Song》、《Devastating Critical》、《Efficient Item Creation》、《Epic Inspiration》、《Epic Speed》、《Epic Spellcasting》、《Group Inspiration》、《Improved Alignment Based Casting》、《Improved Combat Casting》、《Improved Low-Light Vision》、《Inspire Excellence》、《Music of the Gods》、《Permanent Emanation》、《Rapid Inspiration》、《Spontaneous Spell》、《圧倒的クリティカル》、《エピック級回避》、《エピック級武器熟練》、《エピック級の武技》、《鼓舞の持続》、《呪文容量強化》。

レベル 特別
11 歌う剣1
12 エピック級呪文歌唱
13 銀髪の鎧+2
14 ボーナス特技
15 歌う剣2
16 エピック級呪文歌唱
17 銀髪の鎧+4
18 ボーナス特技
19 歌う剣3
20 エピック級剣作成、エピック級呪文歌唱
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